カウチソファ修理(アンティーク家具)
2019/08/13 店長日記
カウチソファを修理いたしました。
とっても重厚感がありただ者ではない雰囲気!
ディテールもこだわったつくりです。
座面の凸凹感が古さを象徴してます。
まずは表面の生地を剥いてゆきました。
一度、2度、3度と張り替えた形跡があり、年季を感じます。
思った通り100年以上前に作られたものです。
藁や黒綿現代のものたは全く違います。
クッション材は藁です。
お客様より衛生面を考慮して現代風に黒綿とウレタンで仕上げて欲しいとの依頼があり、藁は全て処分しました。
ちょっとはたくと100年以上分のホコリがすごいです。
ようやくここまで来ました。
こんな札が仕込まれておりました。
歴史的な知識はありませんが大阪はかの有名な藤田財閥専用の家具等の製作所
ではないかと思われます。内部に記しておくとは昔の人は粋なことをします。
※憶測ですので知っている方がいらっしゃったらご一報下されば幸いです。
外に出て更にきれいにします。
これだけ年数が経っていると木部のダメージも当然のようにあります。
木部補修をしてゆきます。
修理箇所が多いので時間がかかります。
先ほどの札も内部に取付けました。一応弊社の札も付けました。
次回はどなたが、何年後、何十年後に見つけるのでしょうか?
バネをつり直し、綿を入れてウレタンで順々に覆ってゆきあんばいを確認してゆきます。
下ごしらえ完了です。
生地を張り込んでゆきます。
ブレードと鋲を打ち込み完成です。
修理のご依頼を頂きましたこと大変感謝しております。
キレイに且つ丈夫に仕上がりました。