記事を検索

ガタツキ調整

2014/06/26 椅子

こんにちは!
ひとつ質問ですが、椅子の張替えってどのくらいで行うのが正しいのかみなさん知っていますか?
実は正解はありません。正解はありませんが、おおよそですが10年前後が平均的な年数です。
3年くらいで張り替える方もいらっしゃれば20年以上使って初めて張替えする方もいらっしゃいます。
10年間も毎日毎日使えば、張地は(生地や革)当然傷んできます。
内部のウレタンもヘタったり硬化して粉状になってしまったり、ウェビングベルトもたるんでしまったりと。
そしてフレームも生活に伴うキズが増え、ガタツキも生じてきます。ガタツキが生じにくい椅子もありますが、
ほぼガタツキは生じてしまいます。
単に張替えといっても、ただ生地や革を張り替えれば良いというわけではなくそれらすべてを直して
初めて「椅子の張替え」と僕は考えます。
張替えといいますかここまですれば再生です。ほぼ10年以上前の新品購入時の状態に限りなく近い状態にまで
復元出来ます。
椅子再生にあたり僕が特に重要と考える部分はガタツキの修理です。
ここが解決しないと見た目だけの再生で、本当の意味での再生ではありません。
なぜならこの先10年使っていただく中で、ここを修理しないと椅子が壊れてしまう確率が高くなってしまい
ギシギシ音がなったりしている状態で使用しても決して快適とは思えないからです。
真面目にガタツキを修理しようとすると、その椅子専用の型板を作ったり、分解して古いのりを取り除いて
下地調整したり、とっても手間がかかります。
それでもここを真面目に修理するかしないかによって、今後お客様が長い間ご使用されるに当たり
心地よさという面で雲泥の差が出てきてしまうのです。
張替え時によくよく確認されて、お椅子にガタツキがある場合修理をおすすめいたします。
張替えをしないでガタツキだけの修理も承っております。
IMG_4073.jpg IMG_4072.jpg
イタリアはOAK社製の椅子のガタツキ修理です
IMG_4266.jpg
アームチェアの修理です
IMG_4186.jpg IMG_4189.jpg
イタリアはCarpanelli社の椅子のガタツキ修理です
時には補強としてこんな専用金物も製作します。2.6mmの鉄板プレートです。
IMG_4196.jpg
IMG_4197.jpg
それでは!

tag

    この記事にタグはついていません